ヨコハマを編む ⑤
前回に引き続き、ワークショップの模様をご紹介していきます
※ なお、このカテゴリーの記事は今回が最終回です。
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支持体になって、そこに在る風景も併せて、
全てが作品になりました。
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風を受けて、生き生きと見えます。
自分の作った作品の素晴らしい迫力に、
みんな歓声を上げ、夏の風に吹かれ
ながら、しばし、眺め入りました。
美術館の外回廊に沿って、展示されました。
これはギャラリーの壁面に展示されたもの。
素材は着彩したダンボールなのですが、
そうは見えないほどの重厚感がありました。
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そして、最後に、これは作品とは別に作った
タイトル・フラッグです。
「ヨコハマ Crossing Paths/
Margo + Jhon」と書かれています。
Crossing Pathsというのは、道と道とが交わる「辻」、とか、今回使ったネットの「結び目」
という意味があるのですが、そこから派生して、今回のワークショップで
集った人たちの、それぞれの人生の交差、と言う様な意味も込められて
います。
皆が家からそれぞれに、布・ビニール・針金・ストロー・麻紐等々・・・
様々な素材を持ち寄り、一文字一文字作っていきました。
ここでは私の様なボランティア・スタッフも、実際に制作に参加しました。
取材作業の為、傍観していた方たちと一緒に、あれやこれやとアイデアを
出し合い。 とても、楽しかったです。
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ワークショップ =体験型講座 という考え方は、もともとアメリカからきた
発想ですが、今回の様にアートがベースとなる発想は、99年当時、まだ
今ほどポピュラーとは言えない状況でした。
しかし現在でも、その考え方は、特に自発的に興味を持っている、ごく
一部の方には認知されていますが、広く一般的に受け容れられているか、
というと、まだまだ難しい状況の様です。
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今回は、実作業の画像を中心に、とても簡単なレポートとして、紹介させて
頂きましたが、この様なワークショップには、実作業の裏方として関わった
スタッフの様々な努力が欠かせないのも事実です。
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この様な取り組みは、現在は美術館を中心に様々に企画されています。
HPなどでも紹介されているので、是非お近くの美術館サイトなどを
御覧になってみると、面白い企画を探す事が出来ると思います。
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見る、見せる、制作する、評価する、売る、買う・・・などという関わり方
の他に、この様な方法で、アートに関わってみるのも、とても興味深い
事だと思います。
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アートに関わる事は、すなわち、人に関わる事だとも思っています。
言い換えると、アートは、あなたが別の人と関わる為の、ひとつの
手段・言葉にもなる得る、と思うのです。
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