生涯学習アドバイザー
前回は、生涯学習という言葉について、少しご紹介させて頂きました。
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本日は、もう少し具体的に、地域での生涯学習活動を推進していく上で、
どんな取り組みが行なわれているのかを、考えてみたいと思います。
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地域で生涯学習の活動が行なわれていく上では、実際に参加する一般の市民
ばかりではなく、行政や専門的な知識を持つ学者、ボランティアなど、様々な人々の
努力が成されています。
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中でも、最も多くの地域の人々と触れ合う機会を持つ活動をしているのが、
「生涯学習アドバイザー」 と呼ばれる人たちの存在です。
この 「生涯学習アドバイザー」 とは、
① その地域に在住、もしくは、その地域での活動が可能な方で、
② 特定の分野に精通する技能・知識を持っており、その能力をして、
一般の方にその指導、あるいは披露する事が出来る人たちの事です。
③ その活動は、地域の 「生涯学習支援センター」 が主導するもので、
活動は、全てボランティアで行なわれています。
つまり、アドバイザーとして登録されている方々は、様々な地域の市民の方です。
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では、その技能について、具体的に、例を挙げてみましょう・・・
例えば、ダンスや歌、演劇や手工芸、絵画、茶道、華道など、趣味やお稽古事に
関する様なこと、
語学、歴史、科学、ワープロやPCのレクチャーなどの様な教養に関すること、
お料理、洋裁、子育て支援などの、家庭生活に密着したこと、
様々なスポーツ、または、レクリエーション活動に関する相談、
屋外活動 (キャンプ・等) の専門指導員などなど・・・、
他にも地域によって、もっと色々なコンテンツがあり、その種類は実に様々です。
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様々な人がいて、それぞれに豊かな人生があり、それによって個人が見につけた
技術や知識がある・・・もし、それを相互に活用し、お互いに助け合い、高め合って
地域の生活が活性化したら・・・
ほんの十数年前には、どこにでも有った、地域のコミュニティの基本なのですが、
核家族化の進む現在では、残念ながら、とても稀有で特別な事になってしまい
ました。
「生涯学習活動」 というのは、そういった意味で 「地域のコミュニケーションの活性化
を促す」 という性質を併せ持つ、とても有意義な事なのです。
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例えば・・・
転居したばかりで、地域を知りたいとき。
定年を迎えて、地域活動に参加したい、と思ったとき。
子供の結婚、自立で、突然一人暮らしになったとき。
また逆に、思いがけない同居に際し、生活が変化した時。
伴侶との死別で、当分の一人暮らしになった・・・などなど
ごく普通の生活で、ごく普通に訪れる、こういった転機から、
ともすると、人間の心はリズムを崩す事があります。
そう言ったときに、気軽に気持ちを発散出来る場所を作っておく、という事は
意外に大切な事の様です。
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ここで、前回お名前を挙げさせて頂いた 廣瀬隆人先生 の言葉を拝借させて
頂きたいと思います。
廣瀬先生は、「成人教育」 という分野がご専門なのですが、その分野でご活躍
される中で、この 「成人が学習する」 という事を鑑みるに際し、いかに 「医療と看護」
または 「保健師との情報交換・共有」 が大切か、と言う事を仰っておられます。
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「成人が成人を教育する」 という事を行なう上で、「成人が自分自身 あるいは、
指導する相手の成人の健康(体と心)を管理する」 という、重要な付加価値が
生じる事に、特に意味があるという事です。
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「もう、いい年なんだから、自分の健康管理くらい気をつけてくれればいいのに」
「最近の○○ったら、何だか詰まらなそうな顔をしてタメ息ばかり、何か趣味でも
見つければいいのに」
・・・そんな事、思ったり、思われたり、していませんか?
自分の体と心の健康管理は自分で無いと出来ない、というのは、もしかしたら、
考え違いかも知れないのです。
自分のメンテナンスは (ある意味) 他人に任せちゃいましょう。
「生涯学習」 のキーワードは、実はそんな言葉の中にある様です・・・。
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※ お断り : 文中引用しました廣瀬先生の言葉は、青色の部分のみです。
以降は、講義の内容から抜粋し、当ブログ管理人の責任において
解釈・要約させて頂いたもので、特にニュアンスを含め、ご本人の
意図されるものでは無い事を、ひとことお断りさせて頂きます。
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