伊藤あずさの銅版画
伊藤さんは、版画の中でも銅版画という分野で作品を制作しています。
銅版画には様々な技法がありますが、彼女の場合、
先ずはとても繊細な描線が印象的です。
銅版画で細い線や繊細なグラデーションを表すには、
大きく分けて2つの方法があり…
ひとつは、薬品を使って版を溶かしてその溝にインクを入れて刷る
『エッチング』『アクアチント』などの技法
または直接、版の表面を様々な方法で削ったり、傷を付けたりして、
そこにインクを付けて刷る『ドライポイント』『メゾチント』などの技法
もちろん、この他にも様々な技法がありますが…
彼女の場合、これ等を単一ではなく、
使い分け併せてひとつの画面の中を表現している、という
その卓越した表現力が素晴らしく、目を見張るものがあります。
また、今回展示している作品には、近年ずっとこだわり、
取り組んでいる『藍色』が使われています。
この『藍』と言う微妙で繊細な色は、版画で表現する場合とても難しいのですが…
今回は大画面にも関わらず、非常に質の高い仕上がりになっており、
来場者の皆さんも、その美しさに、足を止めて見とれていらっしゃいます…
| 固定リンク
「C 09年 開国博Y150 ヒルサイドエリア「わりばしプロジェクト」」カテゴリの記事
- お知らせ。。。(2009.11.20)
- ひでじぃのイチゴ…(2009.10.23)
- ザギン・デビュ~(2009.09.07)
- 本日のヒルサイド・・・(2009.07.27)
- 夕暮れの空の下を・・・(2009.07.25)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント