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伊藤あずさの銅版画

伊藤あずさの銅版画
伊藤さんは、版画の中でも銅版画という分野で作品を制作しています。

銅版画には様々な技法がありますが、彼女の場合、
先ずはとても繊細な描線が印象的です。

銅版画で細い線や繊細なグラデーションを表すには、
大きく分けて2つの方法があり…
ひとつは、薬品を使って版を溶かしてその溝にインクを入れて刷る
『エッチング』『アクアチント』などの技法
または直接、版の表面を様々な方法で削ったり、傷を付けたりして、
そこにインクを付けて刷る『ドライポイント』『メゾチント』などの技法

もちろん、この他にも様々な技法がありますが…

彼女の場合、これ等を単一ではなく、
使い分け併せてひとつの画面の中を表現している、という
その卓越した表現力が素晴らしく、目を見張るものがあります。

また、今回展示している作品には、近年ずっとこだわり、
取り組んでいる『藍色』が使われています。

この『藍』と言う微妙で繊細な色は、版画で表現する場合とても難しいのですが…
今回は大画面にも関わらず、非常に質の高い仕上がりになっており、
来場者の皆さんも、その美しさに、足を止めて見とれていらっしゃいます…

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C 09年 開国博Y150 ヒルサイドエリア「わりばしプロジェクト」」カテゴリの記事

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