本日のセンチメンタル
前回から少し間が空きましたが、年末に際し、今年の総括を書いてみたいと思います。
にわかプロジェクト・リーダーのつれづれ・・・実は本日は、ちょっと思い切って、
ネガティブな事を書きたいと思います・・・。
今回の一大イベント開国博Y150においては、様々な市民発のイベント企画が予定されています。
まずは私達のプロジェクトが参加する予定の「ヒルサイドつながりの森」で行なわれる
「市民創発プログラム」。そして「ベイサイド赤レンガ倉庫など」で行なわれる「市民共催プログラム」。
その他、「市民が作る演劇の「DO-RA-MA YOKOHAMA 150」や「キャンドルカフェ」など・・・
それぞれが、恐らくは現在も開催に向けて準備を進めている状況であると思われます。
他のプログラムに関しては、あまり関係していなかったり全く情報が無かったりするので、
何かを述べる立場には居ないのですが、私達のプロジェクトが関係している「ヒルサイドエリアY150
つながりの森」と「ベイサイド市民共催」について、現況でちょっと思うところがありますので
書いておきたい、と思います。
何かをしようと思い、それを計画し実行する場合、成功させる為に個々人から運営組織までが
努力をするのは当然なのですが、その努力が思う様に実らず失敗する事もある、というのもまた、
ある意味不可避な事であるとも思います。
しかし、成功するか失敗するか・・・は、ある意味、あまり重要な問題では無いとも思います。
まあ、それが金銭的な問題に発展した場合、時に重大な意味を持つ事もありますが・・・。
むしろ問題は、何を「成功」として定義するか?また同じ様に何を「失敗」として定義するか?
の方が重要なのではないか?と思うわけです。
そしてそれはつまり、「誰が」「何を(あるいは、具体的にどの部分を?)」「どういった方向へ
向けて(あるいはどういう理想を持って)」遂行、実行、運営しているのか?という事が大前提に
なるのではないか?という点だと思うのです。
今回の場合、それがかなり曖昧である・・・と此処へ来て感じざるを得ません。
特に、「ヒルサイドつながりの森」と「ベイサイド市民共催」については、全くといって良いほど、
着地点が判然としないのです。
まず最初に「ベイサイド市民共催」ですが、これはどんな角度から客観的に見ても
「ヒルサイドの二番煎じ」でしか無い。
しかも、4月から開催されるにも拘らず、初回の参加希望者の募集〆切りが1月9日というのは、
ほぼ無審査に近い事が予想され、「市民共催」と銘打ったコンセプトの意味は、装飾的ないい訳の様な
印象が強すぎます。
少なくとも、短い人でも1年以上前から準備を進めてきた「ヒルサイド」の「市民創発」の考え方と、
同じテンションの企画として並列させるのは、余りにも安易過ぎると思われます。
赤レンガ倉庫という立地条件から出展希望者が殺到すると予想している様ですが、それならそれで
商業目的を許容した営利目的の出展も認め、一般的なブース貸しとして告知し、ブース料を取って
出展させるべきであると思われます。
少なくとも、ひとつのコンセプトを持った「市民発のイベント会場」などとして、位置づけるのはどうかと
思うのです。
また「ヒルサイドつながりの森」に関しては、どうも主催者がはっきりしない・・・という空気が否めません。
こう書くと「え?主催者って?横浜市の150周年記念事業なんだから、横浜市主催なんじゃないの?」
と思われる方がいらっしゃるかも知れないのですが、実際の運営は一般企業に委託されており、
今回の場合はイベント会社になる、と思うのですが、それも実は良く分からないのです。
この「良く分からない」の1つには、会場自体が「新設されるもの」となったため、
実際の細々とした運営・・・つまり、会場の具体的な状況との刷り合わせが、その会場の造成会社に
移行したり、または「150を超える」というプロジェクト内容の多様さから、実際の会場展示について
多用な展示・運営条件の設定を迫られる事になってしまった。
(・・・と言うよりは、むしろ、150のプロジェクト用に150の条件設定が必要になってしまった、
と言った方がいいかも???)
などなど・・・はっきり言って、イベントの全体としてのコンセプトは、ほぼ空中分解してしまっている感が
否めない様な状況なのであります。
が・・・そうは思っても、とにかく現在出来る事は、現在旗揚げしたプロジェクトを
「このプロジェクトとして掲げた理想」の実現に向けて頑張るしか仕様が無いとは思います。
私達以外のプロジェクトも、それぞれに熱意を持って準備を進めているとは思うので、
このまま開催の時を迎えても、「それなりに」華々しく楽しい3カ月が過ぎ去る、とは思うのですが・・・
今回の計画に際し、「市民創発」という考え方を学んでみて、その考え方の理想が「素晴らしい」と
感じていた時の気持ちを思うと、このまま、の状況を繕いながら進んでしまっていいものか?と
一抹の淋しさを感じてしまうのは、正直な気持ちでもあるのです。
今回の「市民創発」という考え方・・・その根底にあるのは、Y150全体の総合プロデューサーである
小川巧記氏が提唱するところの「これまでの150年、そしてこれからの150年」という
コンセプトであります。それは以下の様なものです。
「横浜が開港した事により、日本は初めて文明国としての歩みを始め、本当の意味での国家となった。
開港して150年と言う事は、日本が文明国家として歩み始めて150年経った、と言うことである。
これまで歩んできた150年の歴史を振り返り、それを祝おうという意味は勿論のこと、これから更に
未来の150年先へ向けての布石となる様な、意味深いイベントとしてY150を位置づけたい」
つまり、今回のイベントを、単なるイベント=一過性のお祭り騒ぎ、としてしまうのでは無く、
今回のイベントに関わった全ての人々が、何かしらそれぞれの「これからの未来」へ向けて、
意味のある出会いやつながり、気づき、発見などをする、その事こそが一番の目的なのだ、
という大きな理想が掲げられているのです。
意味のある出会いはありました。気づきも、発見も・・・問題は「つながり」。
「ヒルサイド つながりの森」 という考え方の、個々の出展者のコンセプトの共有です。
それが、今ひとつ、ひとつになっていません。
では、どうすれば良いのか・・・?
具体的には、コンセプトの共感を得る為に、個々人は何を努力すればいいのか・・・?
運営側は、何を努力すればいいのか・・・?
考えてしまうのです・・・。
明けて来年は「ヒルサイド開催」に向けて、残すところ、あと半年余りとなります。
年末の現況について、あえて正直な気持ちを書いてみました・・・
この状況が少しでも好転する事を願いつつ、今年の活動はこれにて、しばしのお休みを
頂こうと思っています・・・。
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