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木と炭と鉄の星 (後編)

さて前回、田中太賀志さんの工房で、炭の制作についてご紹介しましたが、
本日は氏の作品のもうひとつの真骨頂である「鉄」について、ご紹介したいと思います。

田中さんの「鉄」の作品は非常にダイナミックです。
これは98年の神奈川アートアニュアルに出品された作品。
タイトルは「Tree of Life (命の木)」。 約5Mもの高さです。
下にある沢山の黒い物体は古タイヤを砕いたもの。
この「黒」という色の持つ迫力は、氏の炭の作品から通じるものを感じます。

Photo_4

また、同じ鉄でも以下の様な作品もあります。
これはドイツで制作されたもので、タイトルは「Baum des Traumes (夢のなる樹)」

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ドイツの小さな村シュワブハウセン(Schwabhausen)で、長期間滞在して制作したもので、
村人たちと共に鉄の板を叩き、そうして作ったものを組み上げて作品にしたものです。
作品はこの村に今も屋外設置されています。

さて・・・大変簡単な説明で恐縮ですが、これらの様な作品を制作されている田中さんの工房で、
今回是非取材させて頂きたかったのが、その名も「プラズマ カッター」

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こんな感じで、屋外の一角に並ぶ機材の中・・・左にある水色の箱、がソレなのですが、

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ゴーグルと分厚い手袋で装備して、いざ体験! 火花バシバシ! なかなかの迫力です。
分厚い鉄板が見る見る溶けて、切れていきます。
画像は田中さんのデモンストレーション。
こんな風に星の形に切り取る事も出来ます。

Img_0488_2

ちなみに、切り取った星がコチラ。 星?画像にすると、何かヒトデっぽい(笑)?
・・・イエイエ、上のほうに穴まで開けて頂いたので、これからちょっと磨いて、
モビールのオブジェなど、制作する予定であります。

Img_0479_2

さて、せっかくなので、お宅の中も少し拝見・・・純和風、古民家風の立派な梁が
印象的な座敷です。
壁や棚の其処ここに、構想中のスケールモデルや、過去の作品などがあり、
ちょっとギャラリーの様な印象です。

Img_0485_2

お部屋の隣には囲炉裏もありました。
お仲間と集まって、ワイワイとする事もあるそうです。 楽しそう♪ですね~。

Img_0478_2

お庭には、玄関脇にある紅葉から落ちた、色とりどりの葉が散り敷いていて、
とても綺麗。 思わず1枚撮影です。
また、工房の隣には畑があり、一角を借りて大根を栽培されていました。
目の前で、見事な大根を抜いてくださり、お土産に1本頂きました★
「冬の間は、大根を買ったことが無いんです」と羨ましい様な言葉・・・。

・・・と、こんな風に書いてくると、何だか遊びに行ったようなのですが。

実は今回の見学は、プロジェクト実現に向けての大事な取材でもありました。
前回お会いした時に出た、「鉄」=「プラズマカッターでのワークショップ」、や、
「炭」=「炭焼き実演のパフォーマンス」などに関して、実際のところを拝見し、
現実的な方法を模索・検討するためのものです。 実際の作業を拝見した事により、
様々な問題が、実際の運営に向けて、より具体的に考えられる様になりました。

また、この日は、田中さん側から新しく「木」に関する提案がありました。

キーワードは、「エコ」と「一般の方全てが共感できる、親しみ易さ」です。
とても興味深い提案だったので、早速ボールを持ち帰って、企画として再提案させて
頂こうと思っています。

プロジェクトは動き出したばかり・・・まだまだ作業は山積みですが、
今後もまた、少しづつ、ご報告していきたいと思ってます。

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