沖縄プリズムという展覧会…
…本日、行ってきました。
絵画・陶芸・写真・映像などなど…様々な分野の作品はもとより、
沖縄の歴史を語る貴重な文献なども、多く展示されていました。
何と表現したらいいのでしょう…
久々に、ゴツンと重たいものが胸の真ん中に落ちて来る様な、そんな感想を持ちました。
インスタレーションが、半ばエンターティンメント化しつつある近年ですが、
今回、展示されたていた作品は…
やや無器用な印象はあるものの、コンセプトや作家自身の哲学を率直に表現している感じで、
素朴な好感を持ちました。
友人(…と呼ばせて頂きます)の与那覇大智さんの作品は、素晴らしかったです★
氏の、あの様に綿密な大作の仕事は…
やはり美術館の様な大空間で展示される事が、ふさわしいと思いました。
その他の作品では、特に映像が面白かったです。
中でも、山城知佳子さんの「アーサ女」は、恐らく作者の狙い通り、とても息苦しさを感じるのですが…
海水の余りの美しさに恍惚感すら感じられて、興味深い感覚を体験出来ました。
特に引き込まれてしまったのは、高嶺剛さんの「オキナワン・ドリーム・ショー」。
返還されたばかりの60年代の沖縄の人々を、ただただ延々と写しているだけ、なのですが…
単にノスタルジーと言う言葉だけでは言い表せない、切なくて、懐かしくて、ひどく淋しい様な…
そんな気持ちになる作品で、長い間椅子に座って思わず見入ってしまいました。
沖縄にも、60年代にも、全くノスタルジーがある訳では無いのに…自分でも不思議でした★
沖縄プリズム展は、21(日)まで。
会場の東京国立近代美術館は、東京メトロ東西線 竹橋駅下車。 1b出口よりすぐ。 黄色いオブジェが目印になります。
閉館は午後5時です。入場は30分前までです、お気を付け下さい。
常設やギャラリーの展示も、大変充実しています。是非、お出掛けになってみて下さい。
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